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ゆとりとはなにか
日本の高校生、読解力低下 OECDの40カ国調査

脱ゆとり、16年前の厚さに 文科省の中学用検定

ゆとり教育は「反省すべき」と中学生に謝罪


読売新聞のコラム『歴史の証言者』で、今、元参議院議院の有馬朗人氏が執筆されていて、これに「ゆとり教育」について触れた文章が(12月8日)ありました。
それによると、1991年のOECD(経済協力開発機構)の調査で、教わる内容と時間が最も多かった世代が中心の調査なのに、日本はビリから二番目の結果でした。その結果から、内容を精選しようという考えになったそうです。
「総合的な学習の時間」の導入には大賛成でした。例えば産業革命と蒸気機関やモーターの発明の関係といったテーマは、社会と理科の先生が一緒に教えるべきだ。私の理想は「総合」で複数の教科をまたぐ内容に取り組むことでした。
一方で、子供達に自然体験や社会体験が少ないという声も強かった。「総合」は教科横断派と体験が一致して推進したのです。

「ゆとり教育」で大人たちは子供に一体何をさせたかったのか。私はこれを読むまでさっぱり知りませんでした。
そして、そんな「さっぱり知らない」偉い(そして頭の固い)人たちが、この「ゆとり」という言葉を履き違えて広めてしまいました。
「ゆとり」と言う言葉が悪かったかなと思っています。自分でものを考えることが主眼だったのに、何もしないでごろごろしているような”緩んだ”教育と受け止められてしまった。「今後は宿題を出すなということだ」と曲解した教育委員会まであった。
円周率は3.14ではなく3で教えるというような誤解も広まった。しかも、学力低下論には限られたデータしかなく、印象批評が多かった。データが必要だと私は言い続けてきました。
のちに、遠山敦子さんが文部科学大臣になって、確かな学力の向上の具体策を示した「学びのすすめ」を発表しました。あれを最初に言っておくべきだと思っています。

引用だらけになったが、必要なところだけを抜き出して誤解を生じてはならないと結局ほとんど載せることにしました。
子供をどういう風に教育すれば良いのか、なにをどう教えれば良いのか、誰にも答えを出すことなどできません。特に、外国と比べて外国の真似をするなど具の骨頂です。
本当に学ぶべきことは何か、我々日本人に一番大切で適切な教育とは何なのか、今一度検討して欲しいと思うのです。国会も、教育委員会も、大人もそしてできれば子供達も。
by choyushi | 2004-12-08 17:45 | ニュースに発言


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