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草枕
4歳児をハンマーで殴る 少年逮捕

おはようございます。爽やかな朝が来たと思ったらこのニュースです。
私はブログを始めて5ヶ月くらい経ちましたが、もうこういうニュースにトラバする気力が失せてきましたよ(苦笑)。
この半年で、同じような事件が起こり過ぎてる!!! もう、コメントのしようもないくらいに!!!
私には子供がいませんが、被害にあった子と同じくらいの年齢の甥・姪がいるので心配です。そもそも、こんな事件が横行するような世の中なら、この先結婚して子供を産もうという気さえ失せてしまいます。
「精神異常だからといって減刑にする」という世の中も嫌。それは「精神異常者は犯罪を犯すもの」と言っているようなものだと思います。病気を持っていても善良な人は当然沢山いるのに……。
他のブログの人も「少年法の見直しを早急にする必要がある」とか「名前や顔を公開した方がいい」とかおっしゃっていますが、私もほぼ同意見です。加害者の人権とか冤罪の問題とかいろいろあるでしょうが、明らかに許しがたい犯罪を犯した人間にはそんなもの不要では??
人にはいろいろ事情があるでしょう。追い詰められた末の殺人とか、カッとして思わずやってしまったとか…… そういう人を全面的に責める自信は私にはありません。でも、こういう「無差別」「無意味」「非人道的」な人間にはそれ相応の処罰を課して当然ではないのですか?
この少年が刑を受けて、更正して、社会に出てきても、私は受け入れるつもりは一切ありません。一度犯してしまった罪は消える事はないからです。
人生は基本的に何度でもやり直しのきくものですが、取り返しの付かない事もあるのです。
それが嫌なら責任を持って、しっかり自分を律して生きていくしかありません。皆そうやって生きています。人間社会に生きる上で最低限のルールです。
もちろん、短気な自分自身にも言い聞かせている事です。


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ところで、何故この記事のタイトルが『草枕』かというと、こういう事件を見る度に夏目漱石の草枕の冒頭部分が思い起こされるからです。
曰く、
「山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
 智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。
 住みにくさが高(こう)じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟(さと)った時、詩が生れて、画(え)が出来る。
 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣(りょうどな)りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。

無差別な犯罪を犯すような人たちにとって、この世は狂わなければならないくらい「人でなし」の世界だったのか。私には、「住みにくい所をどれほどか、寛容(くつろげ)て、束(つか)の間(ま)の命を、束の間でも住みよく」しようともしない人たちのいる世界の方が、よっぽど「人でなしの国」だと思う。
by choyushi | 2005-04-22 09:36 | ニュースに発言


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