子犬を守った雌犬の紙芝居
「がんばれ山古志のマリ!」と題した紙芝居の主人公は、山古志村職員、五十嵐豊さん(39)の愛犬マリ(3歳)。地震が起きた10月23日の朝、3匹の子犬を産んだ。自宅で下敷きになって動けなくなった豊さんの父(70)の顔をなめて、救助が来るまで励まし続けた。発生時、豊さんは村外にいて、すぐには駆けつけられなかった。
全村避難で犬を避難先に連れて行くわけにはいかず、マリは飼い主が一時帰村するまで16日間、自分だけで子犬3匹を守り続けた。
親が子を殺し子が親を殺し、大人が子供をだまし子供が大人の足元を救う昨今、新潟で起こった災害は私たちに命の神秘、本当の良心というものを考えさせてくれる。