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土田英生セレクション vol.2 燕のいる駅(2012)
※ネタバレの内容・台詞等を含みます。ご注意ください。
鑑賞日記についての諸注意

久ヶ沢徹さんを目当てに購入したDVD。
観る前にネットで色々調べてて、勘違いしてたんですけど、嵐の相葉君が主人公なのかと思ってました。
ではなくて、相葉君が演ってた役が、今回久ヶ沢さんの役だったんですね。

…それって主人公じゃないですかー!!
名前が後ろの方に載ってるからちょい役かと思いきや!!
実際、ほぼ出ずっぱりです。

KKPやG2プロデュースばかり見ていた身には、なかなか衝撃的な役柄でした。
のほほんとのんびりとした、作中では「鈍い」とまで言われていた人の良い駅員さん。
酒井美紀扮する有本とは両思いなんだけど、お互いに言い出せなくて…
くー甘酸っぱい!!
有本と二人っきりになってドギマギする久ヶ沢さん…あいや高島さんが超可愛い!
思わず「よかった、有本がいて」と本音をぽろっと出して動揺する高島さんが超キュート!!
「なんだかスパイみたいだねー」ってピョンピョン跳ねる身長180cmが可愛く見えるってどういうことよ。
酒井さんは分かるよ。30代半ばで子ども生んだばかりだとしても可愛いし。
その後の「高島さん、行こー♪」「行こー♪」も可愛かった。見てて思わず「か、可愛い…」ってつぶやいてしまった。
「♪」を台詞に入れてうざくない&きもくない50歳って貴重です。

ラストの、有本が戻ってこなくて動揺するシーンからの怒濤の演技はすごいの一言でした。
「有本の事も、次郎の事も、聞かなきゃいけない事がまだあるのに!!」は鳥肌が立った…。
演出も見事でした。あれはワザとなのかどうかわかりませんが、高島が椅子を「ボンッ」と蹴って、「ドカッ」と椅子に座り、椅子が「ギシ…ギシ…」ときしむシーン…。
一言も発していないのに、自分に対する不甲斐なさ、有本に対する愛情、やり場のない憤りがあれらの「音」に集約されていたように感じました。その後の、下河部に対するフォローのような「いやいやいや…」が高島の人の良さを表しててこれも切ない。しかも、「俺…誘ってみせますよ」と決意表明した後、「会えると良いですね…弟さんにも」ってすぐ人の心配してるし。人がいいなぁ。最後までぶれずに「良い人」だった。
それだけに…
最後、燕のひなを見に行こうとするシーンが切ない。
この人、なんとなくうちの旦那に似てるから、ひなたちを見たらどんな顔をするのか…想像がついて辛いです。

その旦那は、葬儀屋の二人がお気に入りだそうです。「特に男性の方は、素っ頓狂な声を出したり、イライラしてる演技なのに、聞いてて不愉快な声じゃないのが良かった」そうです。なるほどー。


きっと、誰もが高島と同じように、今の状態が何も変わらないと思っていて、自分から変えようとも思わなくて、そういった日常が突然奪われた時に、ようやく「ちゃんとしなくちゃいけなかったんだ…」って思い知らされるんでしょうね。
もうすぐ1月17日。朝起きたら世界が変わっていた。そんな現実を目の当たりにした人たちも沢山いると思います。
せめて、今目の前にある大切な物は大事にしたい。

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by choyushi | 2015-01-14 17:09 | 作品鑑賞 | Comments(0)
僕の妻と結婚してください。(2014)
※ネタバレの内容を含みます。ご注意ください。
鑑賞日記についての諸注意

余命3ヶ月を宣告された放送作家が、残される妻のために自分が死んだ後伴侶になってくれる人を捜すべく奔走する…という内容。

いやー笑った。自分の笑い声で台詞が聞こえないくらい笑った。
木村多江さんの「ふざけんなー!」からの蹴りが見事だった。

お目当ての久ヶ沢さんは主治医のお医者さん。物腰が柔らかそうな穏やかなキャラでした。旦那が「半袖じゃない…」と悲しんでました。おまえどんだけアニキの二の腕好きだよ。

誰一人として「嫌なヤツ」がいなかったのが良かった。山田もなんだかんだで良い人だし、伊東も下手すりゃあのまま怒って退場となっても不思議ではないキャラなのに、最後まで付き合ってくれてどんだけ良い人やねん。それもこれも、主人公である三村修治に「助けてあげたい」という雰囲気が備わっているからという説得力がものすごくある。

ラストは当然修治の死…が描かれるわけですけど、私よりも旦那の方が泣いてました。
ていうか、なにやらパソコンでごそごそしてるな…と思ったら、私たちの結婚式の写真を開いて見てたw
んで「やっぱり結婚式上げといてよかったな…」って、うん、いや、そういう事じゃないと思うんだけど。まぁいいか。
うちら夫婦は旦那の方がかなり年上だから、順番通りに行くと劇中のように旦那が先に逝ってしまうわけで、そう考えるとどうしても感情移入してしまったんでしょうね。

私もそうで、やっぱり奥さんの方に感情移入してしまう。「なんで相談してくれなかったの!」というの、すごいよくわかる。
主治医が治療を勧めてくれたのを断るのも理解出来なかった(だってせっかく良いお医者さんが来日してるっていうのに…)
でも、死に瀕した時に「自分の終末を、自分がしたい事に費やすのは悪くない」と素直に思えた。修治は修治なりに、家族のために生きたんだなぁって。
残された方は「それでも」生きていかないといけないんですよね。

んでも伊東をケッたのはもったいねーなー!と心底思いましたけどw

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by choyushi | 2015-01-14 16:36 | 作品鑑賞 | Comments(0)
G2プロデュース「ツグノフの森」(2007)
※ネタバレの内容を含みます。ご注意ください。というか、多分見てないと何を書いてるのかさっぱり分からないと思います。
鑑賞日記についての諸注意

ツグノフの森を見た。
G2プロデュースさんの作品は初めて見たけど、うーん。
要所要所の役者さんの演技やギャグは面白かったんだけど、やっぱりどうしても「妊娠」とか「近親相姦」にひっかかる。その要素いるか?って。私がそう言うの苦手なのもあるかもしれないけど、どうしても蛇足にしか思えない。仮にその辺のシーンを削っても、話は成立するだろう?※
最後に市長が全員殺害を命じるための布石かもしれないけど…そのための舞台装置としてそういうの使っちゃうのって、私が大学の時に交流してた他校の学生がそういうの書いてたなーって。発想が大学生…。やっぱり冷める、それは。

※もっとも、あの姉弟は本当に姉弟か?全く見えないし、もしかしたらそう呼び合ってるだけで本物の姉弟じゃないのかもしれない。タカオの方はバークレーに触っても気付かなかったし)
イズミは誰の子どもかというのがおざなりに済まされてるのもどうなんだろう。寝たきりの状態で妊娠するってけっこうな異常自体なんだけど。もっとも、本当に妊娠してるかどうかも定かではないけど(ミナヅキの台詞しかないし)。他の人の感想ではイズミの部屋にシノダが裸で登場するのを受けてシノダがやったんじゃないかって書いてたけど、この作品、場所とシーンが一致しなかったりするしなぁ(イズミの部屋でニュース始まるし、アトリエが(他の人が居乍ら)市長の部屋になるし)。それに、ミナズキだって服を脱いでイズミのベットに沈んでいったし…。とはいえ、一つ一つのシーンに意味を見いだすなら、一番謎なのはあの「バナナ」のシーンだ。あと、バークレーが人間の地縛霊のくせに嘗めたりしっぽを振ったりするのもおかしい。そういうのにいちいち現実的な意味付けをしてはならないんなら、やっぱり妊娠がどうしたこうしたっていうのだって意味を持たないものになってくるよなぁ。

謎が謎のまま中途半端に終わるのも×。そもそも、「一つの答えに縛られないように明確な答えを出さない作品」って、私は単なる手抜きでしかないと思っている。仮に作者が一つの答えを出したとしても、そのまますんなり受け入れる人もいればそうじゃない人だっている。「作者がこういってるんだから、私はその考えに100%賛同するわ!」っていう考え無しのアホをこそ、作者は無視するべきだ。
そう考えると、明確な答えを出さないのって、突っ込まれるのが怖いから逃げてるだけにしか思えない。

もっとも、こうやってごちゃごちゃ書いてる時点で作者の「勝ち」かもしれないけどね。

そうそう、私は以前ある有名な脚本家のものっすごいクソな舞台を見た事があって、それに比べれば全然面白いです。設定もキャラクターも、役者も演出もいい。「絵から人が飛び出る」とか

文句ばっかり書き立てたから、良い所も書こう。

どっかの人が書いてたけど、日本全国がぐちゃぐちゃになったってのが面白いんだから、それをもっと全面に出せば良いのにって言ってたのには納得。かなり面白い設定なんだから、もうそれをメインにすれば良いのに。
「三角形は存在しない」というのも結構衝撃的な内容なんだから、それがメインでも良かったかなぁ。私は初め、母さんがその秘密を知ったためにペラペラ殺されたのかと思ったw

ペラペラとミズキの会話は、普通の内容なのにそこはかとなく可笑しくてよかったなぁ。なんか、ずっと聞いていたいような心地のいいテンポだった。ミズキ役の福田転球さんは方々で絶賛されてるけど、それも納得。

片桐仁はさすがにコント出身というのもあり、ツッコミの間が絶妙。

久ヶ沢徹は一人3役で、そのどれもが個性的で、それらをきっちり演り分けるのがすごかった。最初のコメンテーターは、初めて見た時アニキだということに全然気付かなかった。ニュースキャスターでは切実そうな人柄ですらりとこなし、軍曹では力強く怖いキャラクター。見習い時のヘタレな感じのギャップも良かった。てか、片桐仁がアニキの上司って珍しい構図だったなw この人が一番この芝居のギャグの部分を一身に背負ってた感じ。そう考えると不思議なキャラだ…。
最後にバークレーに伸し掛かられた時の「重そう」なパントマイム(っていうのか?)は見事。見ていて息が苦しくなった。

あ!軍曹で思い出した…。市長が「こいつら全員逮捕しろ!」って言ってたけど、シノダは警察でも憲兵でもないから「逮捕」はできないんじゃないか? それを理由に拒否しても良かったんでは…。

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by choyushi | 2015-01-13 16:17 | 作品鑑賞 | Comments(0)