私の名はヒューゴ。ヒューゴ・ザ・グローリアス。幾多の戦火をくぐり抜け、多くの勲功を立ててきた私がこの辺境の地までわざわざ出向いてきたのは、ひとえに無数の冒険者たちを魅了し、そして犠牲にしてきた悪名高き竜王カラドラに戦いを挑み、我が名に恥じぬ栄光を得んがためである(意訳:ドラゴンの溜め込んでるお宝をこっそり持ち帰って、皆から賞賛の嵐を浴びるよー)。
……む? 今何か心ないヤジを受けたような気がするが……まぁいい。待っておれカラドラ、貴様の宝物を女神グローリアスの貢物に据えてやるわ!
****怪奇!骨男****
ここが入り口か。片方は道が塞がれ、片方は暗闇。
この裂け目はいかな私の力でも飛び越えることは不可能だ。
ならば話は簡単。たとえ先の見えぬ暗闇であっても、そこにひとかけらの可能性があるならば、飛び込み挑んでこそ真の騎士たる証!
いざ、とう!
(コロコロ…1)
ザッ!(SE)……ぬう! なんと面妖な…再び入り口だと!
おのれカラドラ、入り口から巧妙なカラクリを仕掛けるとは。だがこれしきのことで怖じ気づく私ではない!再び(太陽マーカーを進めて)とうっ!
(コロコロ…5)
……ふはは、どうやら先に進めたようだな!
見たところ、ここは納骨堂のようだ。(ちと漁ってみるか。ここでお宝が出れば帰ればいいし……)
む、古い骨が出てきたぞ。これは昔、ここに忍び込んできた者の成れの果てか……?
いや、スケルトンだ! おのれ罠か、それとも無念に散った魂が迷って出たか。いずれにせよ、我が愛剣の露にしてくれる!
(今回はソロプレイなので、簡易戦闘ルールを採用します。さらにヒューゴは「あいこの場合敵にのみダメージを与える」特殊能力があるため、「1,2はPCダメージ、3〜5は敵ダメージ、6は敵ダメージ+2」とします)
あれっ
おやっ
おのれ、亡霊の分際でこしゃくな!
……。
ぜーはー。結局半分ほど体力を削られてしまった。骨のだけに、骨のある奴め。
体力を回復するルーンはあるが、後の戦闘のためにまだ取っておくか。気を取り直して、先に進むぞ。
おっといかん、この勝利は我が女神グローリアスがもたらしてくれたもの。神に感謝しつつ、ルーンを得るか(ヒューゴの特殊能力)。
洞察のルーンだ。一度探索した場所でも再び探索することが出来る。帰りに立ち往生した際の救済処置になるかもしれん。
****立ちふさがる岩と鉄格子!****
さて、納骨堂の先は……ふむ、片や鉄格子、片や岩で塞がれた部屋。どちらも一筋縄ではいかんようだ。
しかしここは力づくで鉄格子を開けた方が早そうだな。ふんっ!
(コロコロ…6)
ふん、雑作もない。
この部屋は何もなさそうだ。カラドラの部屋もまだ遠い。次へ進むぞ。
な……! ここも納骨堂か。
もしかしたら、ここはかつて巨大な墓地だったのかもしれんな。人々に忘れ去られ、廃墟となったこの場所に、カラドラが住み着くようになった……あり得ん話ではない。死霊に群がる化け物には誂え向きの場所なのだろうて。
ん? なんだ、なにか光るものがあったような……?
おお、何たること! 神に栄えあれ! かつて埋葬された人物のものだろうか?
ここにあっても化け物どもの慰みになるばかり。これは私が地上に持ち帰り、しかるべき場所へ奉納することとしよう。(いそいそ)
さて、では次の部屋へ行くか。
****モンスターの猛襲!****
さてこの部屋は……ぬぅっ! 魔物の待ち伏せか! おのれ卑怯な。だが貴様ごときに屈する私ではないぞ! そこへなおれ、我が剣のさびにしてくれる!
……(戦闘略)。
ふん、あっけないものだ。これなら先ほどのスケルトンの方がまだ骨があったな。(2回目)
女神から賜ったのは……先読みのルーンか。(ソロプレイでは役に立ちそうにないが)まぁいい、先へ進もう。
おっと、冒険者の死体があったぞ。まさか先ほどのトロールにやられたか……? 安心しろ、お前の無念は私が代わって晴らしてやったぞ。
むっ、またも敵の待ち伏せか!
ふっ、面白い、こうでなくては張り合いがないわ! くらえ、正義の一撃!
(戦闘略)
むっ、これは帰りに鉄格子を開くのに役立ちそうだ。女神に栄光あれ!
****対峙! 竜王カラドラ****
もう、この扉の先はカラドラの住処か。思ったよりあっけなかったな(全くです。もっとも、このゲームは帰り道の方が地獄だたりしますが…)。
だが扉の前には守護する化け物がいるのが相場だ。さぁ、かかってこい!
なんだ、大山鳴動して鼠一匹。たかがスケルトンが門番とは片腹痛い。トロールもデーモンも撃破してきた私に敵うと思ったか? バラバラにされる前にそこを退けい!
……。
ぜーはー。なかなかやるじゃないか。結構体力がきつい。まだ往路ではあるが、ルーンを使うとするか。
扉よ開け! 我が栄光の前に堅き頤(おとがい)を解放させよ!
ふはは、どうだ! 我が女神グローリアスよ、あなたの僕は今邪悪な竜の首筋に剣を打ち落とさんとしております! 願わくば御身の前に、この手で財宝を捧げることが出来ますよう。
では早速財宝を……
あれっ
ぎゃー!
……っあ、あれ、ああ、よかった、助かった、生きてる。
竜王め、さては寝ぼけているな。
しめしめ、今のうちにお宝をちょうだいするとするか。
……しょぼい。こんなはずでは……
ええい、もう一回だ。
うーん……
最後のチャンス!
おお、これでこそ!
では外に出るとするか。
うそーん。
ああ、いや! 先ほどの解放のルーンを使い、外に出る! こんなところにいつまでもいてられるか!
****駆けろ!カタコンベ****
冒険者の死体を踏み分け、一直線に出口へ……
あ。
ああ〜〜〜〜!!!!
くっ、何たる不覚! 私としたことが、カタコンベに足を踏み入れるとは!
幸い、ここは空の部屋のようだ。さっさと出口を探して脱出するぞ!
だが、ここは一体どこなのだ。上も下も、右も左もさっぱりわからん!
ああ、神様! どうか私をここから救い出してください! 実はくすねようと思っていた宝物も全てお渡しします!
おっ
出口だ〜〜〜!!
端っこまで行って……ダイスは2! ぎりぎりタイルのある場所にたどり着きました。 ダンジョンマークがあるのでダンジョンカードを引きます。
シャッフル!からの……冒険者の死体。漁りますか? 誰が漁るか! ああ、帰ってきた! 地上だ! 万歳!!!
かくして 英雄ヒューゴの冒険は終わった。
彼がカタコンベで誓った通り、持ち帰った宝を本当に神に捧げたかどうかは、定かではない……。
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と、いうわけでダンジョンクエストクラシックのソロプレイをお届けしました。
大変残念なことに今回はパネル運にもカード運にも味方され、とってもスムーズでつまらない内容になってしまいました(ヒューゴからはクレームがきそうですが……)
レビューや実況を見るのが好きなので一度自分でもやってみようと思い書いてみました。面白くて分かりやすいレビューって難しいですね。
さて、今回は一人1PCということで、トーチルールを使ってみました。近接するタイルをあらかじめ配置し(もちろん通路がつながっている部分のみ)どちらに進むか選べるというものです。これで難易度は少し下がったとも言えますね。
あと、ソロプレイだと太陽マーカーを動かすのを忘れがちになってしまって困りました。パーティプレイでも忘れがちなのに……
今回はかなり余裕を持って脱出できたので、大丈夫だと思うんですけどね。
今度は違うキャラクターでやってみたいです。
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